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広島市内の被爆遺構巡る 小中生が「平和キャンプ」

 子どもたちが平和について考える1泊2日の「平和キャンプ」が4日、広島市内で始まった。原爆資料館(中区)などの主催で、市内の小中学生28人が参加した。

 一行は原爆ドーム(同)を見学後、被爆電車に乗って広島港(南区)までの約40分間、被爆者たちから話を聞いた。1歳の時に入市被爆した今田洋子さん(72)=中区=は戦前の街並みの写真を示し、原爆投下で一変した状況や被爆建物などについて解説。「平和はつくるもの。待っていても来ない」と語り掛けた。

 被爆電車に乗るのは3回目という安西小5年の石川心陽(こはる)さん(10)=安佐南区=は「平和な世界をつくるため自分も何か行動したい」と話していた。

 続いて一行は似島(南区)へ渡り、軍用施設などの遺構を巡った。5日は島内の慰霊碑を見学する。(益田里穂)

(2016年6月5日朝刊掲載)

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