×

ニュース

原発の在り方 講演で考える 島根大で150人参加

 島根大山陰研究センター(松江市)は4日、原発の在り方などをテーマに「エネルギーは地域社会の未来を変える」と題した講演会を同市西川津町の松江キャンパスで開いた。市民や学生ら約150人が集まった。

 立命館大の大島堅一教授(環境経済学)が講演。中国電力島根原発(同市鹿島町)について「人口密集地にあるのは世界的に異例」と指摘した。東日本大震災や熊本地震を受け、「広域避難計画や規制基準の甘さが浮き彫りになった」と述べた。

 さらに、原発の廃炉コストや電力自由化により、「国の支援がないと原発事業の継続は難しくなった」と解説。「地域主導で再生エネルギーへの転換を進めるべきだ」と訴えた。

 島根大教授ら4人とのパネルディスカッションもあった。

(2016年6月6日朝刊掲載)

年別アーカイブ