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ジュノー博士 語り継ごう 広島県医師会など記念祭

 被爆後の広島に大量の医薬品を届け、治療に尽力したスイス人医師、マルセル・ジュノー博士をしのぶ記念祭が5日、広島市中区の原爆資料館地下のホールであった。県医師会や日本赤十字社県支部でつくる実行委員会が主催し、約250人が功績をたたえた。

 医師会の桑原正雄副会長が「人道的で、勇気ある行動で多くの市民が救われたことを、後世に語り継ごう」とあいさつ。ガールスカウトとボーイスカウトの県連盟に所属する子ども8人が「平和の誓い」を読み上げ、「平和への思いを世界に発信する」と強調した。

 参加者は式典の後、平和記念公園南側にある顕彰碑に白菊を手向けた。平和の誓いを読んだ安佐北区の可部中1年佐々木万里さん(12)は「博士の精神を受け継ぎ、人の役に立ちたい」と話していた。(長久豪佑)

(2016年6月6日朝刊掲載)

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