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ササユリ 入院患者に元気 中区の原爆病院 安芸太田の児童贈る 広島

 安芸太田町の上殿小3~6年12人が6日、広島市中区の広島赤十字・原爆病院を訪れた。地元で摘んだササユリを入院患者に贈り、歌や遊びを通じて交流をした。

 児童たちは、ササユリに、地元住民から寄せられたナデシコやバラを加えた花束を、被爆者2人を含む入院患者たち10人に手渡した。合唱やリコーダー演奏を披露。歌いながら入院患者の肩をたたいたり、手遊びをしたりして楽しんだ。

 同小は地元でのササユリの呼び名にちなんだ「山ゆり訪問」を1951年から年1回続けており、66回目。

 6年小坂優稀さん(11)は父親も経験したといい「涙を流して喜んでくれる人がいて、うれしかった」。被爆者の森田昇さん(84)=東区=は「児童たちと一緒に歌いながら触れ合って元気をもらった」と話していた。(森戸新士)

(2016年6月7日朝刊掲載)

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