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FA18 「飛行中止要求を」 岩国などの団体 市に申し入れ

 岩国市の米海兵隊岩国基地などに配備されている戦闘攻撃機FA18の米国での墜落事故を受け、地元や島根県の団体は9日、事故機と同型機の飛行中止を基地側に求めるよう市などに申し入れた。基地ではこの日も同型機の飛行訓練があった。山口県と市は10日、原因究明や事故防止対策の徹底を基地側に要請する。

 岩国爆音訴訟の会の3人は市役所を訪問。①事故原因の究明と公表②岩国基地所属の同型機の飛行中止―などを日米両政府に求めるよう市に要請した。広島、山口両県の住民でつくる「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」も同様の要請書を市に提出。地元の「住民投票を力にする会」は10日に市に申し入れる。

 しまね労連は、岩国基地配備のFA18の飛行中止などを求める要請書をオバマ米大統領や田中直紀防衛相たち宛てに送った。島根県西部で同型機の飛行訓練が繰り返されている中、「事故報道を知り、住民はこれまで以上に不安や恐怖感を募らせている」と記している。(酒井亨、川上裕)

(2012年4月10日朝刊掲載)

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