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核廃絶 秋葉前市長の教え 広島大で開始

 広島大特任教授の秋葉忠利・前広島市長の講義「核のない平和な21世紀を創るための都市と市民の役割」が9日、東広島市鏡山のキャンパスで始まった。7月まで15回、被爆の実態や核兵器廃絶運動の歩みなどを伝える。

 同大が昨年度の入学生から履修を義務付けた平和科目の一つで、1、2年生が対象。原爆投下までの歴史や、被爆者の体験を話すほか、市長時代に会長として力を注いだ「平和市長会議」の活動など核兵器廃絶に向けた取り組みも紹介する。

 秋葉特任教授は昨年4月就任し、昨年度は特別講義で2回教壇に立った。定期的な通常の講義を受け持つのは初めて。この日はガイダンスがあり、約80人が受講した。

 総合科学部1年の福地紗帆さん(18)は「被爆地の市長を務めた人だからこそ話せることを聞きたい」と今後に期待していた。(山田祐)

(2012年4月10日朝刊掲載)

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