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修学旅行生 折り鶴に「命」 

 長野市の信州大付属長野中3年生が10日、広島市西区の障害者施設で、中区の平和記念公園内にある原爆の子の像にささげられた折り鶴をほどいて、折り紙に戻した。ノートなどに再生する。

 生徒24人は修学旅行で訪れた。この日は通所者20人と作業。千羽鶴の束から金具やひもを取り外し、約2万4千羽をほどいた。

 折り鶴は中区のNPO法人千羽鶴未来プロジェクトが広島市から譲り受けた。平和活動への関心を呼び起こすため、親交のある同中の生徒を招いた。

 生徒の一人の成田悠(はるか)さん(14)は「平和を祈るだけでなく、行動する大切さを感じる」と熱心に手を動かしていた。同法人の重松まゆみ代表理事(62)は「今後も修学旅行生と交流して、活動を広めたい」と話していた。(川井直哉)

(2012年4月11日朝刊掲載)

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