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羽ばたけ未来へ オバマ米大統領折り鶴公開 広島の原爆資料館

 オバマ米大統領が広島市を訪れた際に市へ贈った折り鶴4羽と芳名録に記したメッセージの公開が9日、原爆資料館(中区)で始まった。

 本館の出口近くに置いたガラスケース(横180センチ、縦90センチ)内に、和柄の折り鶴4羽(両翼約10センチ)と「核兵器のない世界を追求する勇気を持ちましょう」と書いた芳名録を展示。先月27日に現職米大統領として初めて広島を訪れ、小中学生2人に2羽を手渡し、もう2羽を芳名録に添えたエピソードを日英両語で紹介している。原爆慰霊碑前で演説するオバマ氏の写真も並べた。

 初日は終日、市民や修学旅行生、外国人観光客らが展示の周りを囲んだ。カメラを向ける姿もあった。

 公開は8月31日まで。「展示により折り鶴が劣化する可能性がある」(原爆資料館)として期限を設けた。午前8時半~午後6時(8月は午後7時)。入館料が必要。(水川恭輔)

(2016年6月10日朝刊掲載)

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