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在外被爆者健診 継続・拡充を厚労相に要望

 米国広島・長崎原爆被爆者協会の据石和会長(85)=カリフォルニア州=と広島県医師会の松村誠副会長(62)は11日、厚生労働省で小宮山洋子厚労相に会い、北米や南米に住む被爆者の健診事業の継続、拡充を要望した。

 面会は非公開。据石会長は、同省が県に委託している2年に1度の健診に対する感謝の気持ちを伝え、継続を求めた。さらに「ぜひ現地で被爆者の現状をみてほしい」と厚労相の訪米を要請した。

 また、県医師会は被爆者の高齢化を踏まえ、隔年ではなく毎年の医師団派遣を含む年2回の検診実施や、検診項目への胃がん、肺がんなどの追加を文書で要望した。

 松村副会長によると、厚労相は訪米と健診拡充のいずれについても「検討したい」と述べるにとどめたという。

(2012年4月12日朝刊掲載)

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