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NPT準備委でヒロシマ証言 広島県原水協が吉岡氏派遣

 広島県原水協は11日、オーストリア・ウィーンで30日~5月11日にある核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第1回準備委員会に、県被団協(金子一士理事長)の吉岡幸雄副理事長(82)=広島市南区=を派遣すると発表した。吉岡副理事長は日本原水協代表団に加わり、現地で開く原爆展で被爆体験を証言する。

 原爆展は原爆投下直後の広島、長崎市内の惨状を伝えるポスター約30枚を展示する。30日~5月4日に準備委会場のウィーン国際センターで開くほか、ウィーン大など数カ所で開催する。吉岡副理事長は他の被爆者3人とともに各会場で体験を語る。

 代表団は5月5日まで滞在する。会議を傍聴するほか、核兵器禁止条約の交渉開始を求める署名活動や各国代表への要請活動などに取り組む。11日、広島市役所で会見した吉岡副理事長は「各国の軍縮担当者や多くの市民に核兵器廃絶を訴える」と抱負を語った。(田中美千子)

(2012年4月12日朝刊掲載)

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