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韓国医師3人 被曝医療学ぶ HICARE研修 広島

 広島県や広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)が招いた韓国の医師3人が13日、広島市で研修を始めた。17日まで5日間、放射線による被害や被爆者の医療、健診について学ぶ。

 ソウル赤十字病院(ソウル市)、尚州赤十字病院(尚州市)などに勤める30~40歳代の医師3人が県庁を訪問。県被爆者支援課の八幡毅課長から「在外被爆者への医療費の全額支給が1月に始まった。居住地での医療の重要性が増している」などと説明を受けた。HICAREの活動を紹介する映像も見た。

 その後、放射線影響研究所(広島市南区)に移動し、放射線の人体への影響などを学んだ。期間中、広島赤十字・原爆病院(中区)や原爆資料館(同)も訪れる。

 尚州赤十字病院で被爆者健診を担当する金天溢(キム・チョンイル)さん(42)は「被爆者が抱える疾患や適切な対処を学び、健診に生かしたい」と話した。

(2016年6月14日朝刊掲載)

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