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中電の耐震クラス下げ案に抗議 島根原発2号機審査で市民団体

 中国電力が、島根原発2号機の再稼働の前提となる原子力規制委員会の適合性審査で、タービン施設などの耐震クラスを引き下げる計画案を示したとして、反原発の市民団体「さよなら島根原発ネットワーク」は13日、松江市の中電島根支社を訪れ、抗議した。

 杉谷肇共同代表が、中電島根原子力本部地域共生部の小山均明部長に文書を手渡し「安全軽視の方針変更だ」と指摘。ネットワーク事務局の芦原康江さん(63)らも「コスト優先。住民として憤りを感じる」と批判した。中電側は「安全確保を最優先し、対策に取り組んでいる。内容は本社に伝える」と答えた。

 耐震クラスは設備の重要度に応じS、B、Cに分類。5月26日にあった審査会合で、中電はタービン建屋内の機器などをBからCにする案を示した。中電側は、地震の際には配管の弁が自動で閉まるなど、対策を講じていると説明したが、規制委で批判を受けた。(小林正明)

(2016年6月14日朝刊掲載)

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