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企画展で充実 海軍の歴史 

 江田島市江田島町の海上自衛隊第1術科学校が、特攻隊員の遺書など旧海軍の関係資料を展示している教育参考館に企画展示コーナーを設けた。常設展示していない資料について、テーマを決めた企画展を定期的に開く。(加茂孝之)

 1階のロビーに約50平方メートルのスペースを確保した。平日3回、土日祝日4回の一般公開の際に見学できる。写真撮影はできない。

 初の企画展「海軍の黎明(れいめい) 幕末から明治へ―海軍草創期の歴史」を6月末まで開催中。幕末、神戸に海軍操練所を開設した勝海舟が揮毫(きごう)した「海軍振興の歌」や徳川幕府や明治政府が外国で建造した軍艦の図録など計14点が並ぶ。

 参考館は第1術科学校の前身、旧海軍兵学校内に1936年にできた。鉄筋2階建て、ギリシャ神殿風の6本の御影石の柱が特徴。主に幕末から第2次世界大戦までの資料約1万6千点を収蔵し、千点余りを常設展示。年間約7万人が訪れる。

 企画展は年4回程度開く。第1術科学校は「入校中の学生や見学者に海軍の歴史を知ってもらいたい」と話している。

(2012年4月13日朝刊掲載)

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