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東電本店前で「脱原発」訴え 被団協

 福島第1原発の事故を受け、日本被団協は13日、東京都千代田区の東京電力本店前で、「脱原発」を訴えた。

 首都圏の被爆者たち約40人が参加し、本店に向かって「原発は廃炉に」などと記した横断幕を掲げた。山本英典事務局次長(79)は「核は人間が制御できない。核兵器も原発もゼロにするしかない」と声を張り上げた。

 岩佐幹三代表委員(83)たちは本店内で、計画的な原発の廃炉や自然エネルギーへの転換、福島の事故の被害者への「万全の補償」を文書で申し入れた。

 「脱原発」運動の強化を図る被団協はこの日までに、野田佳彦首相や関係閣僚に、原発の再稼働中止や新たな建設計画の撤回、海外への原発輸出の取りやめも文書で要請した。

(2012年4月16日朝刊掲載)

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