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オバマ氏の願い 碑に 原爆資料館の芳名録に記帳 広島市検討 比治山「平和の丘」

 広島市は、オバマ米大統領が原爆資料館(中区)の芳名録に記したメッセージを刻んだ碑を建立する方向で検討する。南区の比治山公園を「平和の丘」に再整備する構想の一環で、他の著名人たちの碑とともに並べるという。15日、市議会総務委員会で明らかにした。

 市は昨年7月にまとめた「平和の丘」構想で、17の事業例の一つに、マザー・テレサをはじめとした著名人が芳名録に残したメッセージを1人1基の碑にして園路沿いに建立する案を挙げている。総務委で、市企画総務局は「オバマ大統領をはじめ、資料館を訪れた世界の為政者や著名人のメッセージを記すモニュメントの整備を検討したい」と説明し、オバマ氏が碑の対象になるとの認識を示した。

 市は本年度中に構想を具体化する計画を作り、来年度から順次、事業を進める方針でいる。オバマ氏は先月27日に現職米大統領として初めて広島を訪れ、芳名録に「共に、平和を広め核兵器のない世界を追求する勇気を持ちましょう」などと英語でつづった。(和多正憲)

(2016年6月16日朝刊掲載)

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