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潜水艇殉難者しのび黙とう 岩国で海自隊員ら

 岩国港沖で1910年4月、訓練中に沈没した旧海軍第六潜水艇の乗員14人の慰霊祭が14日、岩国市装束町の事故現場に近い記念碑前であった。地元住民や海上自衛隊員たち約200人が参列した。

 主催した第六潜水艇殉難者遺徳奉賛会の長野寿会長が「死を前に、今後のために沈没までの状況を記す職務を全うした精神を後世に伝えたい」とあいさつ。当時23~34歳だった乗員をしのび、参列者は黙とうをささげ、海自隊員は敬礼した=写真。

 第六潜水艇は潜行訓練中に故障して浸水。佐久間勉艇長は原因や部下への思いを遺書に残した。遺書によると乗員は最期まで復旧作業に取り組んだという。

(2012年4月15日朝刊掲載)

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