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「核廃絶へ尽力」と決議 広島・長崎市議会 オバマ氏訪問受け

 オバマ米大統領の広島訪問を受け、広島、長崎の両市議会は16日、それぞれの本会議で、両議会が協力し核兵器廃絶と世界恒久平和の実現へ全力を尽くすと決議した。二つの被爆地が、同じ日に同一の決議をするのは初の試みという。

 両決議では、オバマ氏の広島訪問を好機と捉え「核兵器廃絶の実現に向け具体的な行動に移す必要がある」と強調。世界の為政者へさらなる被爆地訪問を働き掛けるなど、被爆の実態を伝える努力を続けるとしている。長崎の決議には、オバマ氏の長崎訪問への期待を盛り込んだ。

 広島から長崎に呼び掛けて実現。両議会とも全会派が共同提案した。広島市議会の本会議後、永田雅紀議長は記者会見で「核兵器廃絶への行動計画を作るなど、長崎との連携を強めたい」と話した。(和多正憲)

(2016年6月17日朝刊掲載)

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