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改憲・安保 論戦熱く 立候補予定7人 広島で討論会

 22日公示、7月10日投開票の参院選広島選挙区(改選数2)に立候補を予定する7人の公開討論会が16日、広島市西区民文化センターであった。日本青年会議所中国地区広島ブロック協議会の主催。7人は、約200人を前に、争点の一つとなる憲法改正などをテーマに論戦を交わした。

 自民党現職の宮沢洋一(66)▽民進党現職の柳田稔(61)▽共産党新人の高見篤己(64)▽おおさか維新の会新人の灰岡香奈(32)▽日本のこころを大切にする党新人の中丸啓(52)▽諸派の幸福実現党新人の佐伯知子(36)▽無所属新人の玉田憲勲(58)―の7氏。日本国憲法と、米大統領選と日本の安全保障の2テーマでそれぞれ意見を述べた。

 憲法改正を巡って活発な意見が出た。宮沢氏は「改正すべきだ。平和憲法の根幹は残すべきだが、自衛隊は憲法に位置付けなければ」と議論の重要性を強調した。柳田氏は安全保障関連法の強行採決を挙げ「改正の議論はいいが、今の政権と答えを出すのは非常に難しい」と述べた。

 高見氏は「9条は恒久平和主義を徹底した、世界に誇れる宝だ。国民的な議論も深まっていない」と改憲反対を訴えた。灰岡氏は「保育所から大学までの教育費無償化や東京一極集中の是正などのために、憲法改正を実現させたい」との意欲を示した。

 中丸氏は「憲法を変えるなら、改憲ではなく、自主憲法を制定すべきだ」とし、国を守るための抑止力強化を主張した。佐伯氏は「時代や国際情勢に合わせて憲法を改正するのは当然のことだ」、玉田氏は「国会議員が憲法を理解した上で、改正論議をしてほしい」と述べた。(松本恭治)

(2016年6月17日朝刊掲載)

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