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屋根付きバス停が完成 広島市が整備 平和公園周辺3ヵ所

 広島市中区の平和記念公園周辺の3カ所で17日、屋根付きバス停が完成した。市条例の制限により民間による屋根の整備が進まなかったエリアで、利用者の要望を受けて市が初めて自前で設けた。

 路線バスが止まる平和大通りの「平和記念公園」上下線と、相生通りの「原爆ドーム前」下り線の各停留所。いずれも高さ2・9メートル、幅3・7メートル、奥行き2・0メートルで焦げ茶色。2人掛けのベンチも付く。

 「平和記念公園」下り線のバス停をよく利用するという東区の会社員西田美穂さん(32)は「夏は日焼けが気になるので、屋根が付いてうれしい」と喜んだ。

 市中心部では、県バス協会と契約した民間企業が広告掲示板を備えた屋根付きバス停を広めてきた。ただ公園周辺は市条例で広告看板の設置が禁じられていることもあり、今回の3カ所に屋根はなかった。

 設置費用は計1940万円で、いずれも広告掲示板はない。中区地域整備課は「市民や観光客に少しでも快適な待ち時間を過ごしてほしい」としている。(益田里穂)

(2016年6月18日朝刊掲載)

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