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北朝鮮ミサイル残骸か 鳥取の海岸に不審物

 鳥取県は17日、同県湯梨浜町の泊漁港海岸で16日に不審な漂着物が見つかったと発表した。2月に北朝鮮が発射したミサイルの残骸の可能性があるとして、政府に報告。分析や対応で連携する。(川崎崇史)

 県によると、漂着物は長さ約1・8メートル、直径約1・2メートル。円筒が縦に割れた形で、片方は円すい形状になっている。重さは100キロ近く、内側の一部に配線が残っていた。16日午後2時ごろ、見回りをしていた県中部総合事務所の職員2人が波打ち際で発見した。

 北朝鮮が2月7日に発射した事実上の長距離弾道ミサイルの保護カバー「フェアリング」の残骸とみられる物体として、海上で回収し韓国国防省が公表した写真と形状が酷似し、同様の位置に青い数字「1」「2」の表示もある。

 通報を受けた県警機動隊が、放射性物質や化学物質による危険性がないと確認し、県内の署に一時保管。県は17日に県庁で急きょ連絡会議を開いた。平井伸治知事は「漂着物があれば、触れずに県や県警に連絡してほしい」と注意を呼び掛けた。

 政府は防衛省の調査チームを近く現地に派遣し、詳しい分析を進める方針だ。

(2016年6月18日朝刊掲載)

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