×

ニュース

仏に赴任 テロ振り返る 島根県吉賀 七日市小校長が講演

 2013年4月から今春まで、フランスの日仏文化学院パリ日本人学校の校長を務めた吉賀町の七日市小校長の河部謙治さん(57)の講演会が17日夜、町林業総合センターであった。生活習慣など日本との違いを説明し、現地で起きたテロについても語った。

 約200人の児童・生徒が通う日本人学校へ赴任中の15年1月に週刊紙の発行会社の襲撃事件、同11月には同時多発テロが発生。厳戒態勢が続いたが「テロに屈さないため、日常生活を続けようとする国民の強い姿勢を感じた」と振り返った。

 10歳未満の通学には大人が同伴するなど、子どもの安全に対する意識の高さも指摘。はっきり意見を言う人が多い点にも触れ、「国によって考え方が違うという視点を持てば、日本の良さや正すべき点も見えやすくなる」と述べた。

 町内の小中学校の校長らが企画し、町民ら約60人が耳を傾けた。(江川裕介)

(2016年6月19日朝刊掲載)

年別アーカイブ