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核なき世界へ22人決意新た 高校生平和大使が結団式 広島市中区

 核兵器廃絶を訴える第19代高校生平和大使の結団式が19日、広島市中区のJMSアステールプラザであり、広島を含む15都道府県から選ばれた22人が決意表明した。8月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪れ、全国から集めた署名とともに平和の願いを伝える。

 式では「高校生平和大使派遣委員会」の小早川健共同代表から任命状を1人ずつ受け取り、思いを語った。県立広島高1年岡田実優さん(15)=三原市=は「原爆は被爆者の体だけでなく、心にも大きな傷を残していることを世界に発信したい」と誓った。

 18日には、平和記念公園(中区)で原爆慰霊碑に花を手向けた後、原爆資料館を見学。12歳の時に学徒動員先で被爆した池田精子さん(83)=安芸区=の証言も聞いた。

 平和大使は全国約500人の応募者から選ばれた。今後1年間、核兵器廃絶を目指す署名活動などを続ける。国連欧州本部ではスピーチも検討しているという。(和多正憲)

(2016年6月20日朝刊掲載)

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