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小中生が「お返し千羽鶴」 核廃絶願い全米市長会議へ オバマ氏から折り鶴受け取る

 広島市中区の中島小(約370人)と吉島中(約450人)の子どもたちが千羽鶴を作った。近く広島平和文化センターを通じて全米市長会議へ贈る。それぞれの児童、生徒の代表が原爆資料館(中区)を訪れたオバマ米大統領から折り鶴を受け取った縁で、「核兵器なき世界」への思いを込めて米国へ「お返し」する。

 10色の折り紙を使い、4日間で折ったという両校の各500羽を一つに束ねている。吉島中生徒会のメンバーが「核兵器のない世界に向けて一緒に取り組みましょう」との英文のメッセージを記したリボンを付けた。

 センターが制作を呼び掛け、各校が応じた。24~27日に米インディアナポリスである全米市長会議の総会に出席する小溝泰義理事長らが、会議関係者に届けるという。

 中島小の森田孝光教頭は「児童全員が平和を願う気持ちを込めて折った」。同行するセンターの末広恭子・平和首長会議担当課長は「子どもたちの思いをくみ、核兵器廃絶に向けたさらなる連携を呼び掛けたい」と話している。(長久豪佑)

(2016年6月21日朝刊掲載)

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