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中高生に届ける「学ぼうヒロシマ」 中国新聞社制作 証言や被害掲載

 中国新聞社が中学・高校生向けに作った平和学習新聞「学ぼうヒロシマ」(タブロイド判、カラー、24ページ)が完成し、同社の江種則貴編集局長が21日、広島県教委を訪れ、下崎邦明教育長に贈呈した。

 本紙に連載している被爆証言記事を10人分掲載。うち2人分は中高それぞれのレベルに合わせて英訳して、一人でも読み進められるようにしている。取材に同行した中国新聞ジュニアライターの感想や、座談会の様子も載せている。原爆が投下された背景や知識を問うワークシート、ジュニアライターが考えた「ピースクロスワード」もある。

 江種局長は「『学ぼうヒロシマ』は今年で4回目。オバマ米大統領の広島訪問にも触れている。中高生全員に届けるので、各学校で活用してほしい」と依頼。下崎教育長は「オバマ氏の演説を授業に使った学校もある。中高生にとっても、今年は特に関心が高いかもしれない」と話していた。

 「学ぼうヒロシマ」は、中学生向け、高校生向けの2種類計約22万部を印刷。広島県内の中学・高校430校と、山口県東部10市町の国公立中72校に中国新聞の販売所を通じて生徒の人数分届ける。(二井理江)

(2016年6月22日朝刊掲載)

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