×

ニュース

福山空襲 体験談を冊子に 盈進中高 市人権平和資料館に寄贈

 福山市千田町の盈進中高ヒューマンライツ部が、1945年8月8日の福山空襲について同市笠岡町の星野由幸さん(81)に取材し、冊子にまとめた。A4判、24ページで200部印刷。うち150部を17日、市人権平和資料館に寄贈した。

 昨年2~6月に3回インタビュー。焼夷(しょうい)弾が降り注ぐ中、母親と逃げたことや、食料が配給制だったことなどを語り口調の文章と、イラストで生々しく伝えている。

 同部は昨年3月、同校体育館で、広島市や那覇市の学校と共同で「中高生平和サミット」を開催。星野さんの体験を聞いた。同世代に広める狙いで冊子制作に取り組んだ。

 この日は、高校3年山口洋斗(ひろと)君(17)が北村剛志副館長に冊子を手渡し「福山空襲を知らない世代に、手に取ってもらいたい」と話した。(東谷和平)

(2012年4月18日朝刊掲載)

年別アーカイブ