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8・6の誓い 児童考えた 「武力でなく言葉で解決しなくちゃ」 こども代表の文案議論 広島市中区

 8月6日の平和記念式典で、こども代表が読み上げる「平和への誓い」の文案を考える会議が25日、広島市中区の原爆資料館であった。市内の小学6年生20人が、核兵器のない世界の実現に向け、被爆71年を迎える日に訴えるメッセージについて話し合った。(滝尾明日香)

 4班に分かれ、学校での平和学習や祖父母たちの被爆体験などを紹介。5月のオバマ米大統領の広島訪問に触れ「今こそ僕たちも平和への一歩を踏み出すべきだ」などの意見も出た。「被爆者から話を聞けるのは、私たちが最後の世代かもしれないよ」「武力ではなく言葉で解決しなくちゃ」などの思いを画用紙にまとめ、班ごとに披露した。

 この日の話し合いを踏まえ、市教委が文面をまとめる。みどり坂小の山西四季さん(11)=安芸区=は「私たち小学生が平和について知り、考え、伝えることが大切。誓いが核兵器廃絶につながればうれしい」と話していた。

 20人は、市教委が11日に市内で開いた「こどもピースサミット」で平和への思いをそれぞれ発信した。全員が式典に出席し、うち2人が「平和への誓い」を読み上げる。

(2016年6月26日朝刊掲載)

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