×

ニュース

ホテルで思うヒロシマ 中区 客室に「アピールズ」ポスター

 広島市中区田中町のオリエンタルホテル広島が、デザインの力を通して核兵器廃絶や平和の大切さを国内外に訴える「ヒロシマ・アピールズ」ポスターを客室の一部に飾っている。平和大通りに面したホテルに滞在しながら、平和をテーマにしたアート作品に親しんでもらおうと歴代の18作品を掲示した。

 4月に19階フロアを改装したのに合わせ、19階の全17室とエレベーターホールに1作品ずつ掲示。日本グラフィックデザイナー協会(東京)初代会長の故亀倉雄策氏による第1作「燃え落ちる蝶(ちょう)」(1983年)から、グラフィックデザイナー佐藤卓氏の「ヒロシマという重石(おもし)」(2015年)までを飾る。全作品と作者を紹介したファイルを各部屋に用意している。

 7月29日からは、今年のポスターを手掛けるグラフィックデザイナー上條喬久さんの作品展を1階ギャラリーで始める。同ホテル広報担当の山根春菜さん(27)は「立地上、外国からの宿泊客も多い。広島の願いを表現したデザイナーの思いを部屋でゆっくり感じてほしい」と話している。(栾暁雨)

(2016年6月29日朝刊掲載)

年別アーカイブ