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大之木英雄氏 呉で750人別れ

 広島県呉市の建設業大之木グループ代表や呉水交会会長などを務め、5月13日に94歳で亡くなった大之木英雄氏の「お別れの会」が29日、呉市内のホテルであった。

 政財界の関係者たち約750人が参列した。遺影が掲げられた祭壇前に花を手向け、人柄をしのんだ。

 大之木氏は学徒出陣で旧海軍に入隊し、零戦に搭乗した。同期33人を沖縄特攻作戦で失った体験があり、旧海軍と海上自衛隊の出身者たちでつくる呉水交会の会長を1988年から務めた。2011年には名誉会長に就任した。

 会場には戦後、力を注いだ慰霊活動の様子などを記録した写真26枚を掲示。映像で生涯を振り返った。

 これに先だって呉水交会の追悼式もあった。参列者約100人を代表し、勝山拓会長(71)が「遺志を胸に、元気に責務を果たしていきます」と述べた。

(2016年6月30日朝刊掲載)

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