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オバマ氏折り鶴 長崎に貸し出し 9月以降に広島市

 広島市は、5月27日に広島を訪れたオバマ米大統領から贈られた自作の折り鶴の一部と、芳名録に記したメッセージの複製を9月以降、もう一つの被爆地の長崎市に約3カ月間貸し出す。同市の原爆資料館に展示されるという。

 広島市によると、貸すのは、オバマ氏が原爆資料館(中区)を訪れた際、小中学生2人に手渡したり、芳名録に添えたりした計4羽のうちの数羽。6月22日、核兵器廃絶を訴えるため活用をと、松井一実市長が長崎市の田上富久市長に電話で呼び掛けたという。

 長崎市平和推進課の大久保一哉課長は「オバマ氏の被爆地訪問を共に働き掛けてきた経緯があり、ありがたい申し出。多くの市民に見てもらえる機会をつくりたい」と話している。

 広島市は、オバマ氏の地元シカゴで10月、長崎市とともに開く「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」でも、同市に貸し出すのとは別の折り鶴の展示を検討している。

(2016年7月1日朝刊掲載)

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