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東アジア非核化探る 23日 広島で国際シンポ 広島市立大・長崎大・中国新聞社

 広島市立大と長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA)、中国新聞社は23日午後1時から、国際シンポジウム「危機の東アジア―『核なき世界』に向けて」を広島市中区中島町の広島国際会議場で開く。

 オバマ米大統領のヒロシマ訪問で、停滞している核軍縮の行方があらためて注目されている。しかしオバマ氏がプラハ演説で掲げた「核なき世界」の実現には幾つもの壁がある。その一つが、冷戦構造の残る東アジア情勢。とりわけ北朝鮮による核兵器・ミサイル開発に歯止めがかからず、不透明さを増している。

 シンポでは、北朝鮮問題の専門家、関西学院大の平岩俊司教授が基調講演。東アジアでの地域協力をはじめとした紛争予防の方策や目指すべき国際秩序について、青山瑠妙早稲田大教授や韓国の世宗研究所の白鶴淳(ペク・ハクスン)・副所長兼北朝鮮研究センター長らが、地域の現状に対する中国・韓国の見方も交えて報告する。

 続くパネル討論では、平岩、青山、白の3氏に、RECNAの広瀬訓・副センター長と中国新聞社の東海右佐衛門直柄論説委員を加えた5人が、オバマ氏訪問の意味やヒロシマの役割について議論を深める。

 同時通訳、手話通訳付き。無料。先着450人。事前申し込み不要。広島市立大広島平和研究所Tel082(830)1811(平日のみ)。

(2016年7月1日朝刊掲載)

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