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「特定失踪」大島大橋で調査 民間団体 花田さんの父親同行 山口

 北朝鮮による拉致問題に取り組む民間団体「特定失踪者問題調査会」(東京)は30日、拉致された可能性がある花田昭博さん=失踪当時18歳、大竹市=について、山口県周防大島町と柳井市を結ぶ大島大橋で現地調査をした。

 昭博さんは高校3年生だった1984年9月、「釣りに行きます」との書き置きを家に残して行方不明になり、1週間後、同橋上で自転車などが発見された。この日は調査会代表で拓殖大の荒木和博教授が、同橋で父の豊さん(82)から当時の状況を聞き取り、現場を撮影した。

 「当時の衝撃がよみがえった。早く息子に会いたい」と豊さん。荒木代表は「多くの人に関心を持ってほしい」と強調した。

 特定失踪者は「北朝鮮による拉致の可能性を排除できない」とされる行方不明者。調査会によると山口県8人、広島県9人という。(久行大輝)

(2016年7月1日朝刊掲載)

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