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日本伝統楽器 パリで演奏へ 広島市佐伯区NPO 呼び掛けで10人

 広島県内外で活動する日本の伝統楽器の演奏者たち10人が8~10日、パリである日本文化の祭典「ジャパンエキスポ」のステージで演奏する。広島市佐伯区のNPO法人「Heart of Peace ひろしま」の呼び掛けに応じた。笛や大鼓を披露し、メンバーたちは「日本文化や平和を発信したい」と意気込んでいる。

 箏(こと)奏者の木原朋子さん(30)=同区=たち4組計10人が伝統文化・芸術パビリオンのステージで、童謡「里の秋」「赤とんぼ」のアレンジ曲やオリジナル曲などをピアノや箏で披露する。木原さんは「郷愁を誘う日本の繊細な音楽を通じて、聴衆の心を癒やしたい」と話す。

 パリのジャパンエキスポは、日本文化を紹介するイベントでは世界最大規模。昨年11月、同時多発テロが起きたパリの人たちに音楽で力になりたいと参加を決めた。5日にスペイン、12日は再びパリで公演する予定。

 同法人は音楽祭やチャリティーイベントなどを企画している。中川圭子代表(59)=同区=は「戦後復興を果たした広島の素晴らしさや平和の尊さを、音楽を通じて感じてほしい」と話している。(口元惇矢)

(2016年7月3日朝刊掲載)

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