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平和のバラ 紙芝居上演 市民グループ 永井博士の逸話紹介 広島市中区

 長崎の被爆医師、故永井隆博士の平和への願いを伝えようと、広島市の市民グループが独自に作った紙芝居が5日、披露された。グループは、中区の平和大通り緑地帯にある博士ゆかりのバラの植栽地そばで、本川小4年71人を招待して上演した。

 タイトルは「永井博士の平和のバラ」。博士が長崎原爆で傷を負いながら被爆者の治療に当たったり、1949年に「平和の象徴」として広島にバラを贈ったりした逸話をA2判18枚に描く。

 この日は、制作した広島・長崎原爆都市青年友好平和のバラ保存委員会の会員が読み聞かせた。松本千誇さん(10)は「けがを負いながらも諦めず、人々を勇気づけた博士はすごい」と話していた。

 委員会は同日、市こども図書館(中区)に紙芝居を寄贈。もう2セット作り、長崎市と、博士が幼少期を過ごした雲南市に贈り、子どもたちの平和学習に役立ててもらう。(益田里穂)

(2016年7月6日朝刊掲載)

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