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NPT再検討会議広島誘致 各国代表に直接訴え

 広島市の松井一実市長は23日の記者会見で、核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第1回準備委員会の開催に合わせたオーストリア・ウィーン訪問の日程を発表した。準備委に出席する各国代表と面会する意向で、2015年のNPT再検討会議の広島誘致への協力を呼び掛ける。

 訪問日程は5月3~7日。準備委には4日、松井市長が会長を務める平和市長会議の代表団として参加する。NPT再検討会議の誘致について、松井市長は外務省を通じた取り組みが基本としつつ、「各国の主要な方と直接会えるチャンスなので、自分なりに可能な限り要請したい」と意欲を示した。

 4日には平和市長会議主催のワークショップに出席し、「核兵器廃絶に向けた広島の役割」と題してスピーチする。滞在中、平和市長会議の呼び掛けで集まった核兵器禁止条約の早期実現を求める約45万人分の署名を国連関係者に提出する。

 このほか、5日に平和市長会議の代表者会議を開催。財政基盤の強化をめぐって加盟都市による費用負担の在り方などを話し合う。(藤村潤平)

(2012年4月24日朝刊掲載)

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