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広島へもっと外国人客を JTB、専門駐在員置き強化 欧米向け視察ツアーも

 旅行最大手のJTBグループは、広島県への外国人観光客の誘致を強化する。地域会社のJTB中国四国(広島市中区)内に、外国人客誘致を専門とする駐在員が4月から常駐。今月7日には、欧米の旅行会社向けの視察ツアーを実施した。広島県を訪れる外国人客を増やすことで、JTBグループの国内旅行の利用拡大につなげる狙いがある。(桑島美帆)

 視察ツアーには米国とカナダ、フランス、スペインの旅行会社8社の9人が参加。広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆ドームや原爆資料館を見学した。

 ワシントンで旅行会社を経営するケニー・ラプトン社長は「広島は心を揺さぶられる街だ。広島を組み込んだツアーを強化したい。オバマ大統領の訪問の効果で、米国人観光客は増えるだろう」と話していた。

 一行は、関西空港経由で来日し、6日にしまなみ海道を通って広島入り。鞆の浦(福山市)観光や、広島風お好み焼きも楽しんだ。松江市や足立美術館(安来市)を回り、9日に帰国する。

 外国人客誘致を担当する駐在員は、JTBグローバルマーケティング&トラベルの大崎慶司地域コーディネーター。ツアーにも同行し、「地域の自然や食べ物を紹介して、広島を中心に中四国地方の旅行を売り込み、外国人客を増やしたい」と説明する。

(2016年7月8日朝刊掲載)

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