×

ニュース

原爆症の認定 控訴断念訴え 厚労省前で被爆者団体

 被爆者6人全員を原爆症と認め、国の却下処分を取り消した先月下旬の東京地裁判決を受け、東京の被爆者団体「東友会」などは8日、東京・霞が関の厚生労働省前で、控訴断念と原爆症認定制度の抜本改正を求める街頭活動をした。

 被爆者たち約20人が集まり、「控訴するな」などと書いた横断幕や垂れ幕を掲げた。拡声器で約30分間、「高齢の被爆者に裁判を強いるのは残酷」「判決を尊重し、認定制度そのものを改めるべきだ」とアピール。広島で被爆した藤沢汎子さん(73)=東京都足立区=も「被爆者に寄り添った今回の判決を早く確定してほしい」と訴えた。

 控訴期限は今月13日。厚労省は「対応は協議中」としている。

(2016年7月9日朝刊掲載)

年別アーカイブ