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低空飛行の高度「250メートル」 航空法違反を指摘

 島根県浜田市旭町で昨年9月に撮影された米軍機の低空飛行訓練とみられる写真を分析していた浜田市議らは23日、飛行した際の高度が約250メートルだったとする調査結果を発表した。航空法と日米合意に違反しているとして、近く国に訓練中止を求める要請書を提出する。

 西村健市議ら3人は、昨年9月13日午後3時45分ごろ、同町木田の住民が自宅近くの畑で撮影した写真を基に、現地調査などを実施。その結果、FA18戦闘攻撃機とみられる米軍機は、撮影場所近くの木田小の東約200メートルを高度約250メートルで飛行していたと分析した。

 航空法は、市街地での最低安全高度を「最も高い障害物の上端から300メートルの高度」と規定。日米合意は、航空法を順守することに合わせて、学校や病院などの公共の建造物に考慮を払うとしている。

 西村市議は「米軍機は航空法にも日米合意にも違反している」として5月9日、米軍機の訓練中止を求める要請書を防衛省と外務省に提出する。(浜岡学)

(2012年4月24日朝刊掲載)

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