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改装後の再公開 東館は来年2月 原爆資料館補強工事に遅れ 広島市中区

 原爆資料館(広島市中区)東館の展示スペースの改装オープンが、予定していた10月から来年2月へずれ込む見通しであることが12日、分かった。東館の構造補強工事の発注が遅れているため。

 市は2014年3月に東館の改修に着手し、同年9月から展示スペースを閉鎖中。市によると、当初は再公開の時期を今春としていたが、国の法改正に伴って構造補強工事が必要となり、10月に先延ばしした。さらに構造計算の見直しに時間がかかったため工事発注が8月になるという。工期は半年程度を見込む。

 一方、本館の耐震化着工も、前段の敷地内の発掘調査が遅れているため、当初の10月から来年1月にずれ込む。予想以上に遺構が出た上に、5月のオバマ米大統領の訪問などで作業を中断。8月6日の平和記念式典に合わせ、いったん発掘現場の全面を埋め戻したため、今も中断している。

 市は東館の再公開と入れ替わりに本館を閉鎖し、本館の展示スペースを改装する。一連の遅れは、18年7月の全面オープンの日程には影響ないとしている。(和多正憲)

(2016年7月13日朝刊掲載)

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