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被爆者らの表情 マスクで後世へ 「平和への思い引き継ぐ作品に」 きょうから広島市中区で制作の催し

 被爆者や被爆2世、3世の顔をかたどった和紙のマスクを作る催しが14~18日、広島市中区の妙慶院である。被爆者たちの人生や平和を願う思いを次世代に伝えようと、京都市のNPO法人「ピースマスクプロジェクト」が全国で開催中。参加者を募っている。

 5日間とも午前10時から午後3時まで。同法人の造形作家、金明姫(キム・ミョンヒ)さん(66)が、あおむけになった被爆者や2世たちの顔に石こうを塗って型を取る。それを基に和紙を貼り合わせマスクにする。

 被爆70年が過ぎ、被爆者たちの生きてきた証しを残そうと、同法人は昨年11月にこの試みを開始。来月末までに、もう一つの被爆地、長崎市なども含めた5市で計100人分を集める。年内に展示会を開く予定で場所は未定。二葉真弓理事長(56)は「平和への思いを引き継ぐ決意を込めた作品に」と協力を呼び掛ける。無料。事前申し込みは二葉代表Tel090(3840)2779。(有岡英俊)

(2016年7月14日朝刊掲載)

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