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日韓児童交流 平和育む 基町小、仁川の6年生招く 広島市中区

 広島市中区の基町小の6年生23人が13日、韓国の小学生との平和交流会を同校で開いた。被爆地で国際交流を深め、平和を願う思いを知ってもらおうと初めて招いた。

 韓国・仁川(インチョン)市の小学6年生25人が訪問した。爆心地から北に約1キロの位置にある同校の近くにあった被爆エノキの折れた幹や、校舎の廊下に平和学習の資料を並べた「エノキロード」などを見学。折り鶴の塗り絵をしたり、給食を一緒に食べたりして、互いの学校生活を紹介した。

 家族が中国や韓国出身の児童が多い同校は多文化理解教育に力を入れる。2年前に韓国の小学校教諭が研修で広島を訪れた際、同校の取り組みを知ったことから訪問が実現した。申(シン)晶媛(チョンウォ)さん(12)は「日韓の間には戦争の悲しい歴史があるけど、今日の活動で仲良くしていけると思った」と喜んでいた。(栾暁雨)

(2016年7月14日朝刊掲載)

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