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広島とカープ 復興の軌跡 西区・泉美術館 初Vなどの写真展開幕

 原爆が投下され廃虚となった広島が、広島東洋カープと歩んできた道のりを写真でたどる「復興の記憶 カープ物語」が14日、広島市西区商工センターの泉美術館で始まった。同美術館と中国新聞社の主催。9月4日まで。

 カープは被爆から5年後、希望のともしびにと資金や選手確保の見通しもないまま生まれた。ピンチはいつもまちぐるみで乗り切った。球団誕生から現在までの広島の喜怒哀楽を、中国新聞社などが撮影した写真105点で振り返る。1975年の初優勝のチャンピオンフラッグ(レプリカ)なども展示している。

 朝一番に訪れた佐伯区の山口勤さん(73)は「太田川の渡しに乗って総合球場に行っちゃあ、もぎりのお兄さんがいなくなるまで待ってただで見とった。逆転勝ちを1度見て、うれしかった」と懐かしんでいた。

 7月16日午後2時から、初優勝に中継ぎ左腕として貢献した渡辺弘基さんらOBのトークショーを開く。期間中、球団草創期を描いた紙芝居の上演、小中学生の感想文コンクールもある。同18日を除く月曜休館。(増田泉子)

(2016年7月15日朝刊掲載)

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