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本川小と教会 交流描く紙芝居DVD 米在住の重藤さん 広島市に223枚寄贈

 三次市出身で米国在住の舞台芸術家、重藤マナーレ静美さん(67)が14日、広島市中区の本川小と米国の教会との戦後復興期の交流を描いた紙芝居「48色の夢のクレヨン」のDVD223枚を市へ寄贈した。近く市内の全小中学校に配られる。

 紙芝居は、終戦直後に文房具などを寄せてくれた米国の教会への返礼に本川小児童が送った絵や書の一部が2010年、同小に戻ってきた実話が題材。重藤さんが当時の児童たち約20人に取材し、著作として12年に出版した内容を19枚の紙芝居にした。絵と朗読を収めたDVDは28分。

 小学校へは3月完成の通常版を、中学校へは6月完成の英語字幕版を届ける。

 この日、重藤さんは市役所で松井一実市長にDVDの内容を説明。「子どもの視点から戦争とは何かと問い掛けた。平和に向けて自分に何ができるか考えてほしい」と願った。(森戸新士)

(2016年7月15日朝刊掲載)

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