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被爆者の体験 留学生へ発信 あす広島市南区 演奏会も

 被爆体験伝承者の講話と留学生の演奏会が17日午後1時から、広島市南区の市留学生会館である。被爆地で学ぶ留学生に平和への願いを発信しようと、同館が「ORIZURUコンサート」と銘打って初めて企画した。

 市が養成する被爆体験伝承者1期生の平野由美恵さん(中区)が、被爆者から聞き取った体験を日本語と英語で語る。エリザベト音楽大(同)で学ぶ中国やフィリピンの留学生5人と県内在住の演奏家がオペラなどを披露。留学生と来場者が一緒に折り鶴を作る。

 同館には現在、アジアや南米など19カ国の約100人が居住。演奏会に出演するフィリピンの留学生デグズマン・シプリアノ・ジュニャさん(31)は「広島で学んだ平和のメッセージを母国でも受け継いでいきたい」と張り切っている。無料。同館Tel082(568)5931。(栾暁雨)

(2016年7月16日朝刊掲載)

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