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安全祈り 伝馬船「川上り」 本川・元安川 きょう宮島で管絃祭 広島

 広島市中区江波地区の江波漕伝馬(こぎでんま)保存会は19日、市中心部の本川と元安川を伝馬船で行き来する伝統行事「川上り」をした。厳島神社(廿日市市宮島町)で20日にある管絃祭で御座船を引く大役を前に安全を祈った。

 18~78歳の31人が乗船。江波港を出発し、法被姿のこぎ手14人が和太鼓や舟歌に合わせ約4キロをこぎ進んだ。本川沿いの住吉神社や空鞘稲生(そらさやいなお)神社では上陸して参拝。元安川の原爆ドーム前に着くと、かいをこぐ手を休めて被爆者に思いをはせた。

 初めて参加した水産業古川達敬(たつひろ)さん(19)=中区江波南=は「日差しが強く大変だった。管絃祭もしっかりやり遂げたい」と意気込んでいた。(橋原芽生)

(2016年7月20日朝刊掲載)

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