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庚午小に児童館完成 卒業生の漫画家作品飾る

 広島市の庚午児童館が30日、西区の庚午小校内に完成した。館内には、同小卒業生の漫画家こうの史代さんが原爆をテーマに描いた作品「夕凪(ゆうなぎ)の街 桜の国」の場面を壁画にして取り付けた。

 鉄筋2階建て延べ389平方メートル。1階に遊戯室や工作室、2階に集会室がある。遊戯室には、原爆ドームを背景に川土手を歩く、戦後の少女の姿を淡い色彩で表現したこうのさんの原画を、縦約2メートル、横約3メートルの壁画に加工し設置した。

 1日の開館を前にしたこの日の記念式には、児童や地域住民たち約100人が出席。山崎幸徳校長が「こうのさんも壁画の完成を喜んでいた。児童の皆さんも先輩のように夢を持ち続け、実現させてください」と語り掛けた。(和多正憲)

(2012年5月1日朝刊掲載)

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