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魚雷弾頭 海に落下 海自呉陸揚げ中「爆発の恐れない」

 20日午前10時25分ごろ、呉市昭和町の海上自衛隊呉基地潜水艦桟橋で、練習潜水艦おやしお(2750トン)から陸揚げ中だった魚雷の弾頭部分が外れて海に落下し、水深約10メートルの海底に沈んだ。海自呉地方総監部は「(弾頭部分は)火薬が入っているが、起爆装置はなく、爆発の恐れはない」として、21日以降に回収する。

 同総監部によると、魚雷は全長6メートル、直径0・5メートル。当時、乗組員がおやしおから取り出し、クレーンでつり上げていた。魚雷に衝撃が加わったのが原因とみているが、何にぶつかったのか、などの経緯は調査中としている。

 潜水艦の魚雷を落とす事故はこれまで例がない。重大事案として、おやしおが所属する海自潜水艦隊は20日、事故調査委員会を設置。原因を調べる。艦長の西岡哲郎2等海佐は「誠に遺憾。再発防止に万全を期す」としている。

(2016年7月21日朝刊掲載)

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