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海中に落下の魚雷弾頭回収 海自呉

 海上自衛隊呉基地所属の練習潜水艦おやしお(2750トン)から魚雷を陸揚げする作業中に弾頭部分が外れ、海中に落下した問題で、海自は21日午前、弾頭部分を回収した。

 呉警備隊水中処分隊やおやしお乗組員たち約20人が作業した。海自呉地方総監部と海上幕僚監部によると、弾頭部分は、おやしお艦首付近の水深15メートルの海底に沈んでいたという。泥に埋まった状態だった。

 弾頭部分は長さ1・6メートル、直径0・5メートル、重さ約540キロ。ダイバーがワイヤを取り付けた後、クレーンでつり上げた。

 事故は、定期点検に備え、おやしおから魚雷を取り出す作業中に起きた。今後、おやしおが所属する海自潜水艦隊の事故調査委員会が、弾頭部分と魚雷の調査、乗組員からの聞き取り、現場検証などを通して原因を調べる。

(2016年7月22日朝刊掲載)

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