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平和公園 今夏もテント 8・6会場設営開始 広島

 広島市は21日、中区の平和記念公園で8月6日に開く平和記念式典の会場設営を始めた。5日までに整え、被爆71年のあの日を迎える。

 原爆慰霊碑正面の「中央参道」を通行止めにし、市職員と委託業者のスタッフ計約20人が作業。2台のクレーンを使い、日差しを遮る10メートル四方の大型テントを芝生の上に組み立てた。初日は7張りを設置。式典では、参列者用の1万1千席のほぼ全面を計52張りで覆う。

 暑さ対策では、救護所を1カ所増やして3カ所にする。昨年、体調不良を訴える参列者が相次ぎ、手狭になったため。新たに広島国際会議場の北側に設ける。

 被爆70年の節目だった昨年は約5万5千人が参列した。ことしは5月にオバマ米大統領の広島訪問が実現し、迎える夏。式典を担当する市市民活動推進課の薬師寺保行課長は「大統領が訪れた後で関心は高い。多くの方に参列いただけるよう、準備に万全を期す」と力を込める。(渡辺裕明)

(2016年7月22日朝刊掲載)

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