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核なき世界 展望探る 広島であすシンポ

 国際シンポジウム「危機の東アジア―『核なき世界』に向けて」が23日午後1時から、広島市中区中島町の広島国際会議場で開かれる。広島市立大と長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA)、中国新聞社の主催。

 71年前、広島と長崎に原爆を投下した米国の大統領による歴史的な被爆地訪問で、「核なき世界」の実現への関心が高まっている。しかし課題は多い。その一つが、北朝鮮による核兵器・ミサイル開発に歯止めがかからず、不透明さを増す東アジア情勢だ。

 シンポでは、北朝鮮問題の専門家、関西学院大の平岩俊司教授が基調講演。早稲田大の青山瑠妙教授や韓国の世宗研究所の白鶴淳(ペク・ハクスン)・副所長兼北朝鮮研究センター長らが、中国・韓国の立場も踏まえて非核化の展望や課題などを報告する。

 続いて、平岩、青山、白の3氏に、RECNAの広瀬訓・副センター長と中国新聞社の東海右佐衛門直柄論説委員を加えた5人がパネル討論。オバマ米大統領のヒロシマ訪問の意味や、被爆地の果たすべき役割について議論する。

 同時通訳、手話通訳付き。無料。先着450人。申し込み不要。

(2016年7月22日朝刊掲載)

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