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「護憲」「改憲」熱い主張 各所で集会

 憲法記念日の3日、日本国憲法について考える集会や街頭活動が広島市中区の各所であった。護憲、改憲それぞれの立場の団体が意見を主張した。

 市民団体「第九条の会ヒロシマ」は原爆ドーム前で、戦力不保持などを定めた9条について、改正の賛否を問うシール投票をした。市民ら702人が参加し、588人(83・8%)が「変えない」の欄にシールを貼った。

 「変えない」に投票した廿日市市の主婦谷川和枝さん(58)は「武力に武力で対抗したらきりがない」。「変える」とした安芸区の天王繁男さん(71)は「自衛隊を強化する必要がある」と話した。

 大手町の街頭でも市民団体「とめよう戦争への道!百万人署名運動広島県連絡会」が同様のシール投票をし、755人のうち544人(72・1%)が9条を「守る」とした。

 県民文化センターでは、弁護士たちでつくる実行委員会が「2012年広島憲法集会」を開き、約600人が集まった。「知る権利」をテーマに、福島第1原発事故をめぐる報道を風刺するミュージカルを上演した。

 市民団体「日本会議広島」は、まちづくり市民交流プラザで、新憲法制定をアピールする集会を開催。約70人が、国会議員たちが改憲の必要性などを説く東京でのイベントを、インターネット中継で視聴した。(長久豪佑、胡子洋)

(2012年5月4日朝刊掲載)

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